種まきの基本
カンパニュラ(風鈴草)を増やす基本は種まきです。ここから順に手順を説明します。

まきどきの時期
風鈴草は涼しい気候を好む性質で、種をまくなら八月の終わりごろが最適です。冬は伸びが鈍く、春になってぐっと成長の仕上げにかわれます。この間、光は一日十四時間以上、必ず確保してください。順調なら約三十日で咲く見込みが立ち、花を眺める期間も長くとれます。
苗の植えつけと植え替え
芽が出て苗が育ったら移植し、浅めの鉢を選びます。作業のときは根の張り方を壊さないよう注意してください。苗が5センチほどになったら10センチほどの鉢へ移します。根が鉢いっぱいに回ったらまた鉢を上げますが、これを2〜3回くりかえせば、鉢面いっぱいに鐘の花がそろった一株に育ちます。
ここからの日常管理
種まきの次は、水、肥、光の手入れが増殖の決め手になります。次の節から順に説明します。
水やりと施肥
小さな苗は湿度を高めに保ち、水はこまめにやります。苗の株元にバーミキュライトを薄く覆ってもよいです。ただし散水は静かにやってください。水流が苗の茎を痛めてしまいます。
伸びを急がせたいなら、カルシウムと窒素を含む肥料を適量ほどこし、そのあとにリンとカリの肥料を追います。

光と温度の管理
カンパニュラは長い光を好みます。毎日、日の光は14時間以上が目標です。早めに咲かせたいなら、開花の三十日前から、一日四時間だけの暗い処理をあわせてください。
矮性の系統は形を制御する必要はありません。風鈴草の苗の頃は見た目が乱雑なまま、刈り込まずゆっくり育ててください。
失敗しやすい注意点
ここから、育てるうえで注意したいことを取り上げます。
忍耐を持つ
風鈴草は二度の冬を越えてから咲く性質なので、育てる側に忍耐がいります。特に真夏の暑さの時期は、株が枯れてしまうこともあります。
真夏の遮光
鉢植えは直射から逃がし、葉へ霧を吹いてこまめに冷やします。ただし、背の高い建物の陰に置きっぱなしにするのはやめてください。もともと日光を好む性質なので、涼しく暗い所に長く置くと光が足りなくなります。