増やし方
パンジーを増やす道はタネまき・さし木・株分けの三つです。向いている時期がそれぞれ違うので、あわてず順番にやればまず失敗しません。

1. タネまき
種をまくなら9月の秋口がいちばん。タネは1グラムに700粒ほど入っていて、発芽適温は13〜16°Cとやや涼しめです。まいてから12〜15日ほどで芽が出始め、全体で10〜15日あれば発芽がそろいます。この時期にまくと、春までじっくり育ててしっかり開花できます。
2. さし木
5〜6月、株元から出た茎を切り取ってピートモスに挿します。まわりの空気が乾かないよう湿度を保っておくと、15〜20日ほどで根が出てきて活着は高めに。伸びすぎた枝を切り戻して、その枝をそのまま活用できるのがうれしいところです。
3. 株分け
株分けは花あとによくやります。横にはう根茎に新しい芽が出ているので、その部分に土をかぶせて根を出させたり、根ごと切り分けたりして増やします。
育苗で気をつけたいこと
ここからはタネから苗を育てる話です。温度と光と水やり、この三つをそろえると間延びしにくい丈夫な苗に育ちます。
1. 温度
発芽直あとは光を避けて、7〜10日ほどは10〜13°Cで管理します。本葉が育つ温度も10〜13°Cあたりが目安で、これより低いと苗の伸びが極端に遅くなります。花に色が出そろうころは15〜24°C。涼しめに保つほどぐったりとしたしっかりした苗になります。
2. 光
まいたあと種にはバーミキュライトを薄くかぶせ、土壌温度は18〜24°C、やや湿った状態をキープします。芽が出る前の時期は光を当てません。ふつう7〜14日もすれば子葉が土を割って出てきます。
3. 水やり
水やりは土が少し乾いてから与えるくらいでいいんです。いつも湿っていると根が伸びないので、根張りを優先します。ただし完全に枯らすのは厳禁。pHは5.5〜5.8に保って、チッソ肥料と硝酸カリウム肥料を交互に与えると苗が安定します。