似て別の植物
室内を飾るときによく使う観葉植物が二つあります。いずれも有害な化学物質を吸って空気を浄化するところ。似て見えますが、まったく別の植物で、それぞれ独自の特徴を持っています。見落とされがちな、この細かいちがいをたどります。

散尾葵と鳳尾竹のちがい
見わけるコツは科ちがい、茎のつくり、葉の細かさの三点。この順に比べれば迷いません。
散尾葵
ヤシ科散尾葵属の株立ち低木で、寒さには強くありません。たいてい2メートルから5メートルまで達します。茎と葉はやや黄緑色で、表面にワックス状の白い粉をふきます。葉はゆるい尾のような羽状複葉。小葉の両側の切れ込みは左右非対称です。よく見ると、根茎には黄色いひげ根が出て、基部はわずかに膨らみます。

鳳尾竹
イネ科の植物です。主となる茎は密に立ち、中身は空洞。最も高いところでも約3メートルにとどまります。葉は澄んだ色で、細く長い針のような形が並び、フェニックスの尾のような姿になります。葉数が非常に多く、よく枝を押し下げて曲がり、自然に垂れ下がったかたちを作るのが見どころです。
竹の姿を思い浮かべてみてください。鳳尾竹のほうが、ずっと竹に似た風情を与えてくれます。散尾葵のように葉の両側の切れ込みが左右非対称にはなりません。