タチアオイの増やし方
タチアオイはタネまきで増やすのが基本です。春か秋にまくと発芽しやすい。株分けや挿し木でもできますが、直根性の性質から、タネから育てるほうが失敗は少ないですよ。

日光
タチアオイは日当たりのいい環境を好みます。多少なら半日陰も持ちこたえますが、やはりしっかり日が当たる場所が向きます。
ふつうは直射の当たる、よく日の入るところに植えて育てます。日照が足りないと花数が減りやすいです。
温度
耐寒性はかなりあります。冬は地上部が枯れて見かけ上死んだようになりますが、地中の根は露地でも越冬できて、寒い地方でもまず問題ありません。
育ちに適した温度は25〜30度。花を咲かせるなら26〜28度がいちばんよく、平均気温が17度を下回ると開花に響きます。夜間が14度より低くなっても同じです。
水
水やりは、土を湿った状態に保つ程度に。ただしやりすぎは禁物で、タチアオイは過湿と水はけの悪い土を嫌います。
花をたくさん咲かせて長く楽しみたいなら、開花期には水を切らさず、やや多めに与えるのがコツです。
土
土質への適応力はとても強く、塩分にも負けません。塩分0.6パーセントほどある土でも育ちます。
ふかふかで肥えて水はけのいい、有機質に富んだ砂壤土がいちばんよく育ちます。
肥料
植えつける前に土をよく耕して、元肥をすき込んでおきます。
伸びていく期間は、主役に窒素とカリの液肥。蕾が上がったらリンとカリの液肥に切り替えて、2回ほど追肥します。

育て方のコツ
咲き終わった花がらはこまめに摘むと、次の花が順に上がってきます。伸びすぎたら株元の風通しを確保しておくと、病気が減りますよ。
切り戻し
咲き終わったら、地上部を早めに切り戻しておくと、根元から新しい芽が吹いてきます。次の開花につながる一手間です。
夏越し
夏の強い日差しは株を消耗させます。高温と乾燥が続く日は、少し日よけをして水切れに気をつけると、あとの伸びが落ちません。吸収したやわらかい光で十分に育てられます。
背丈を抑える
タチアオイは放っておくと2メートル近くまで伸び、風で倒れやすくなります。成長期の途中で根のまわりを掘り、株元を10センチほど刻んでやる「根切り」をすると養分の回り方がやわらぎ、伸びが食い止められます。低い位置でまとめておけば、花房が重くなっても傾きにくく、庭の境に植えても視界をふさがずにすみます。