菊はすべての季節に咲く
菊にはもともと夏に咲く種類と、手を加えて秋に咲かせる種類があります。だから私たちは四季を通じて菊を楽しめます。ただし、どの植物も勝手に何度も花を咲かせることはできません。季節をまたいで咲かせるには、人の手での調整が必要です。

春の菊
菊を春に咲かせるには、まず合理的な世話が必要になります。冷却の手当てをして、風をよく通してください。
光のあて方は短日処理が中心です。短い日と長い日を交互にめぐらせることで、菊は光をすっかり吸収し、春へ向かって着実に咲く準備を進めます。
遮光のしかたにも注意がいります。光を通すのは午後の五時から七時のあいだだけにして、そのほかの時間帯はしっかり暗くします。もちろん換気も怠れません。
この手順を守ることで開花がぐっと進み、春の早い時期から菊の花が楽しめます。
夏の菊
夏に咲く菊は、普段どおりの世話で問題ありません。ただ、窓を開けて換気することは忘れないでください。

秋の菊
四季のなかでいちばん有名なのはやはり秋菊です。菊といえば秋、と連想されるだけあって、華やかさと花の豊かさは際立っています。秋の菊の存在を決して忘れないでください。
旧正月に咲かせる
正月中に菊を咲かせたいなら、八月の中旬に秋の苗を仕込む作業を始めておきます。
九月の中旬までに株分けと鉢上げをすませ、十一月には気温が下がるので、涼しい室内に移して世話します。このときも、葉や花が日焼けしないよう遮光に注意してください。こうしておくと、二月ごろに花が上がってきます。
咲かせる手立てはほかにもあるはずです。ご自分の育て方に合った方法もぜひ試してみてください。