ラベンダーの日常管理で気をつけるところ

葉の裏まで丁寧に薬を吹きつける防除の様子

温度と光の管理

ラベンダーは日光を好む植物です。鉢を置く場所には十分な日ざしが必要になります。もともと涼しい気候の植物で、高温と蒸し熱を苦手とします。カギになるのは温度と光、水のかげんです。

気温が38度から40度まで上がると新しい芽と葉先が黄色くなります。高温と多湿には持ちこたえられません。夏は直射の当たる場所から移し、光をさえぎってまわりを涼しく保ちます。透光50パーセントの遮光ネットを使えば安全に夏を越せます。

育ちの段階ごとに光の要求がちがうので、時期をみて光の量を調整します。冬と春は日光を十分に確保してください。ラベンダーは長い日照を好む植物で、光の量が育ちかたと香り成分のつき方に大きく関わります。

日当たりのよい場所に並べたラベンダーの鉢

水やりのしかた

鉢の根の周りに長いあいだ水をためると、ラベンダーは簡単に弱って枯れます。反対に鉢土がいつまでも乾いたままでも育ちに不利です。

そこで乾いたらたっぷりやり、湿ったままにはしないという原則で扱います。葉が少ししおれるのが水をやる目じるし。普段は鉢土の表面が乾いて、中まで渇く前に次に与える加減を保ちます。

夏の水やりは朝か夕方にして、午後の高温をさけます。水は鉢の縁から静かに注ぎ、葉と花に飛び散らせないでください。鉢に入る土の量は限られているので、タイミングのよい水やりがとりわけ大切になります。

夏に張った透光50パーセントの遮光ネット

肥料のやりかた

ラベンダーはやせた土にも耐えて、肥料の要求は高くありません。3月から5月は、水に溶かした1パーセントから2パーセントの尿素か複合肥料の速効性の液肥をやれます。窒素を長くやりすぎるとひょろひょろ伸びる原因になります。冬に鉢を組み合わせるころは、骨粉の粉末かリン酸カルシウムを土に足しておきます。

鉢の縁から静かに水を注ぐ手元

剪定と株姿の整形

鉢の株を美しく整えるため、伸びてきた花茎は揃えて扱います。咲き終わったら早めに切り戻し、株を元の3分の2の位置まで刈り込みます。こうすると株は丈夫に育ち、そのあとの伸びもよくなります。蒸し暑い時期は切り戻しを重くしすぎないこと。株の弱りと枯れを防ぐには、木質化して固くなった所まで刈り込まないでください。枯れ枝、伸びすぎた枝、乱れた枝はいつでも落とせます。夏のおわりから初秋にかけて軽く整えると、新しい枝の伸びが促され、半球形、球形、四角い列植えといった株姿の整形も思いどおりになります。

咲き終わった花茎を切り戻す剪定の場面

病害虫の防除

ラベンダーの主な病気は根腐れです。高温で空気が湿った環境を避け、換気を強めてまわりを乾燥させてください。

とくに6月から10月は、大雨のあとすぐに鉢を傾けて余分な水を出し切り、鉢に水をためないでください。根ぐされを防ぐ決め手になります。

育てはじめのころから殺菌剤の液を根まわりに月1回の割合で注ぎ続ければ予防になります。

つきやすい虫はハダニとアブラムシです。アブラムシが出たら、50パーセントの防虫剤の水和剤を2000から3000倍に薄めた液、または10パーセントの合成エステル系殺虫剤の2000から3000倍液をスプレーします。ハダニには薬を週1回、3回続けて散布し、葉の表面と裏面までまんべんなくかけてください。

葉の裏まで丁寧に薬を吹きつける防除の様子

コメントを残す