栽培環境の整え方
ヘメロカリスは暖かく湿った環境を好む。土は粘質のものがいちばん合い、田んぼの畔、用水の脇、住宅の庭のような場所でも栽培できる。
株は地面の下ではたらいで増えていく。地上部が枯れても、春に芽が出ればまた元通りだ。
増やすときは、春に芽が出たあとで株をまるごと掘り上げ、2、3芽ずつのまとまりに分割して植える。
植え付けの前に列の並び方を決めておく。株間は40センチ、穴の深さは17〜20センチにとり、ひとつの穴に1株ずつ納める。
植えたら堆肥を発酵させて作った液肥を注ぐ。株元がひたひたになるまで水を与え、根と土となじませる。

環境が与える影響
環境との相性は、花数の多さと株の伸びにそのまま表れてくる。
暖かく湿った場所では勢いよく伸び、乾きすぎたり寒すぎたりする場所では蕾の数が目に見えて減る。株分けの作業も、環境が整った年ほど早めに進められる。

温度
ヘメロカリスは勢いが強く、耐寒性も備えている。華北のような寒い土地でも戸外で越冬できる。
適応力がたいへん大きいので、暑さにも湿った環境にも負けない。
地上部が枯れても根は生きており、春の気温が上がるころに新しい芽が上がってくる。冬の寒さをしっかり経験させた株ほど、春の伸びがそろう。

土壌
土に対して厳しい選り好みはしないが、腐植質がたくさん含まれ、水はけのよい、ほどよく湿った土が好きだ。
粘質の土は水分と養分を保ちやすく、砂質の土は根を伸ばしやすい。やせすぎた用地では、植え付け前に堆肥をすき込んでおくとよい。
同じ場所に多年草として置き続けるぶん、数年に一度は中耕や土の入替で通気を回復させたい。酸性に傾いた土には石灰を、アルカリ性の土には硫酸鉄を加えて調整すると整う。