花と実のなる庭木の手入れと病害予防

休眠期の剪定後に整えられた枝ぶり

ふやし方

ふやすなら、勢いのよい枝を選んで春か秋に植えるのが基本です。時期を外さず、根のつく環境を整えてやることが第一歩になります。

初夏に実が付いた鉢植えの若木

温度と光

生育にいちばんよいのは22〜24度、5度を保てばおおむね順調に過ごせます。一年に当たる日光は1200から1800時間を目安にします。

散水条件

空気の湿度は70〜90パーセントで管理します。根が浅いため散水は頻繁に。夏の高温期は成長が盛んな時期で水も大量に必要なので、朝夕に水をやり、周囲に散水して空気の湿度を上げます。秋以降は徐々に量を減らします。冬から早春は気温が低く鉢内の蒸発も緩やかになるため、散水は頻繁には行わず、3〜5日に1回ほど鉢土を湿らせる程度で十分です。開花の初期はやりすぎないほうが、花と実のバランスが整います。

肥料

春は新しい芽が動き出す時期で、ホウ素を含む肥料を効かせます。この頃は濃くせず薄めに与え、週に1回程度、水やりを兼ねて窒素肥を施します。初夏は花が咲いて実が太る時期で肥料の所要量も大きいので、肥えを増やします。初秋にはリン、カリウム、カルシウムを含む複合肥を施すと、実の進みがよくなります。実を摘み取った後はリンとカリの肥で栄養を補い、樹勢の回復と翌年の開花の実りに備えます。

日当たりのよい縁側で管理される茂り

土

酸性の壌土で、ゆるく、肥沃で、水はけのよい土を育てる基盤にします。

予防の心得

病害虫は未然に防ぐのが得策です。光と水、肥料を適度に保って株が丈夫に育てば、虫の被害と病気の発生は目に見えて減ります。

予防と治療

主なる敵は、潜葉蛾、ハダニ、サビダニ、枝や幹を傷める虫、それに炭疽病などの病気です。予防を基本に、見つけたら早めに対処する方針で臨みます。普段の手入れで発生しそうな時期を想定し、病や虫を見つけたら、手入れのやり方を調整したうえで薬剤による防除も施します。

休眠期の剪定後に整えられた枝ぶり

剪定作業

成長は速く枝数も多いので、毎年、整える作業を丁寧に行い、株勢を維持します。枝は均等に配分し、混み過ぎないようにします。花と実の全盛期はふつう3月ごろから始まります。秋や冬に収穫を終えたあと、3月に剪定と整形を行い、交差する枝、枯れ枝、病気の出た枝、伸び過ぎた長い枝を切り落とします。短い枝は実る枝が多いので残し、株張りを広げたい時を除いて、夏に伸びる枝は打ち止めます。

鉢替え

鉢替えはふつう2〜3年に1度、2〜3月か9〜10月に行い、同時に新しい養分を足します。鉢を改める頃合いに、枝を適度に切り戻す手当てもできます。植え替えたあとしばらくは半日陰で休ませ、その後、通常の手入れに戻します。

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