狗尾紅と猫尾紅、アカリーファ属のちがい

温室で管理される冬越し株の葉色

外観の特徴

狗尾紅と猫尾紅は同じアカリーファ属の常緑低木ですが、葉のつき方と花序の形で姿が大きく違います。まず見た目から分けてみましょう。

長い紅色の穂を葉の脇から垂らした狗尾紅の鉢植え

狗尾紅の外観

常緑低木で、鉢植えの株は高さが一メートルを超えません。

葉は紙質で一枚ずつ互い違いに付き、形は広い卵形または卵形、長さは約二十センチ、基部は広い楔形か丸く鈍い形です。

葉面に毛はなく、中脈にまばらな短い毛が生え、縁には粗い鋸歯が並びます。全体は明るい緑色です。

花序軸には柔毛が覆います。

雌花は葉の脇から長く垂れる穂状で、上部の軸はしまり、短い毛をまとっています。開花期は二月から十一月までと非常に長いのが自慢です。

明るい緑の広い卵形の葉と縁の粗い鋸歯

猫尾紅の外観

こちらも同じ仲間の常緑低木で、吊り鉢仕立ての吊り下げ栽培にも向きます。

葉は狗尾紅とちがって向かい合わせに付き、形は卵形、上面と葉縁に細かい鋸歯があります。

枝の頂につく短い穂状の花序は春から秋にかけて開き、屋内の環境では周年咲くこともあります。

雌花の穂は密な赤い毛がつややかに光り、全体が真紅。猫尾のようにふっくら太く愛らしい形です。

枝先に赤い毛の密な穂を立てる猫尾紅

成長習慣のちがい

続いて、それぞれが好む育ちの環境を比べます。

吊り鉢から流れ落ちる真紅の花穂

狗尾紅の育つ環境

暖かく湿った、よく晴れる場所を好みます。

乾きそのものより低温に弱く、冷える日が続くと葉が黄色く変わります。

湿った肥沃な土を望み、寒い地方では温室で鉢植えとして扱います。

温室で管理される冬越し株の葉色

猫尾紅の育つ環境

暖かく湿度の高い環境と十分な日光を必要とし、弱い光の下で育てるのには向きません。

乾燥への強さは狗尾紅より上だと言われる一方、鉢土はいつも湿らせておきたいという説明もあり、耐寒と耐乾の評価はこの仲間では二通りに分かれます。どちらかへ決めつけず、株の様子を見ながら水けを加減してください。

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